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地震が起きたらまずすること|発災直後の行動マニュアル【2026年7月】

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地震が起きた瞬間、あなたは正しい行動をとれる自信がありますか?

大きな揺れが来ると、頭が真っ白になって動けなくなる人がほとんどです。だからこそ、「揺れたらまず何をするか」を事前に知っておくことが命を守る最大のポイントになります。

この記事では、地震発生の瞬間から避難完了までの行動を「0〜10秒」「1〜2分」「5分〜1時間」「1時間以降」の4フェーズに分けて、時系列で解説します。スマホにブックマークしておけば、いざというとき見返せます。

ニゲコム編集部執筆・監修

防災情報メディア

防災メディア「ニゲコム」では、気象庁・内閣府・消防庁の公式情報と実際の被災経験をもとに、わかりやすい防災情報をお届けしています。

この記事の要点

  • 揺れの瞬間(0〜10秒):姿勢を低く・頭を守る・動かない(シェイクアウト)
  • 揺れが収まったら(1〜2分):火元の確認→出口の確保→靴を履く
  • 状況確認(5分〜1時間):家族の安否確認→建物の損傷チェック→避難判断
  • 「机の下に隠れる」は必ずしも正解ではない——状況ごとの最適行動を解説
  • やってはいけないNG行動も5つ紹介

🔴 フェーズ1:揺れの瞬間(0〜10秒)|まず身を守る

地震発生から最初の10秒間がもっとも危険です。この間に落下物(照明器具・棚の中身・ガラス)で大ケガをするケースが多く報告されています。

基本行動:シェイクアウト(3つの動作)

アメリカの地震防災訓練で世界標準になっている「Drop(姿勢を低く)」「Cover(頭を守る)」「Hold On(動かない)」の3動作を覚えてください。

  1. Drop(しゃがむ)——まず姿勢を低くする。立っていると転倒して頭を打つリスクが高い
  2. Cover(頭を守る)——机の下に入るか、両手で頭と首を守る。クッションや鞄があれば頭の上にかざす
  3. Hold On(動かない)——揺れが収まるまでじっとする。慌てて動くと家具の転倒に巻き込まれる

場所別|揺れた瞬間の最適行動

いる場所 やること 注意点
自宅(リビング) テーブルの下に入り、脚をつかむ。テーブルがなければ壁際で頭を守る 窓ガラス・食器棚から離れる
キッチン 火を消すより先に身を守る。揺れが収まってから火元を確認 冷蔵庫・食器棚が倒れてくる危険あり
寝室(就寝中) 布団や枕で頭を守る。ベッドの下に潜る必要はない 枕元にスリッパ・懐中電灯を置いておくと◎
オフィス デスクの下に入る。コピー機・キャビネットから離れる エレベーターは絶対に使わない
屋外 建物・ブロック塀・自動販売機から離れ、広い場所でしゃがむ 看板・ガラスの落下に注意
車の運転中 ハザードランプを点けて徐々に減速し、道路の左側に停車。エンジンは切ってキーは付けたまま 急ブレーキは追突の原因になる
電車・地下鉄 つり革や手すりにつかまる。緊急停車後は乗務員の指示に従う 勝手に線路に降りない
スーパー・商業施設 商品棚から離れ、柱の近くでしゃがむ。買い物かごで頭を守る 出口に殺到しない。非常口を確認

「机の下に隠れる」は万能ではない

丈夫な机やテーブルがある場合は下に入るのが正解です。しかし、華奢なテーブルやガラステーブルの下は逆に危険。近くに丈夫な家具がなければ、壁際で姿勢を低くして頭と首を手で守るほうが安全です。

🟡 フェーズ2:揺れが収まったら(1〜2分)|安全を確保する

大きな揺れは通常10秒〜1分程度で収まります。揺れが収まったら、落ち着いて以下の順番で行動してください。

ステップ①:ケガの確認

まず自分自身と周囲の人のケガを確認します。出血がある場合はタオルや衣服で圧迫止血してください。

ステップ②:火元の確認

ガスコンロ・ストーブなど、火を使っている器具を消します。ガスの元栓も閉めてください。ガスのにおいがする場合は、電気のスイッチに触らないでください(火花で引火する危険があります)。

ステップ③:出口の確保

ドアや窓を開けて避難経路を確保します。大きな地震ではドアが歪んで開かなくなることがあるため、まず1か所はドアを開けておくのが鉄則です。

ステップ④:靴を履く

室内でも必ず靴(またはスリッパ)を履いてください。地震後の床にはガラスの破片や食器の欠片が散乱しており、裸足で歩くと足をケガします。枕元にスニーカーを置いておくのが理想です。

ステップ⑤:情報収集

スマホやラジオで津波警報・余震情報を確認してください。テレビは倒れていたり停電で映らない可能性があるため、ラジオやスマホのNHK防災アプリが頼りになります。

海沿いにお住まいの方へ

津波は地震発生から最短数分で到達することがあります。海岸近くで強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに、すぐに高台へ避難してください。「津波てんでんこ」——まず自分の命を守る行動を最優先にしてください。

🟢 フェーズ3:状況確認(5分〜1時間)|次の行動を決める

家族の安否確認

地震直後は電話回線がパンクします。以下の手段を上から順に試してください。

  1. 災害用伝言ダイヤル「171」——「1」を押して伝言を録音。家族は「2」で再生
  2. 災害用伝言板(web171)——web171.jp にアクセスして安否を登録
  3. LINE・SNSのメッセージ——音声通話よりもデータ通信のほうがつながりやすい
  4. 電話——最も混雑する。つながらない場合は時間を置いて再試行

事前に決めておくこと

「災害時は171に伝言を残す」「集合場所は〇〇小学校」など、家族の連絡ルールを事前に決めておくことが何より大切です。紙に書いて防災リュックに入れておきましょう。

建物の安全チェック

自宅に留まるか避難するかを判断するために、建物の状態を確認します。

状態 判断
壁に大きなひび割れ(幅5mm以上)がある → 避難
建物が傾いている(ドアが閉まらない等) → 避難
ガスのにおいがする → 避難(火気厳禁)
津波警報が出ている(沿岸部) → 即避難(高台へ)
近くで火災が発生している → 避難
上記に該当しない。建物は無事 → 在宅避難OK

🔵 フェーズ4:1時間以降|生活を守る

在宅避難を選んだ場合

  • ブレーカーを落とす(停電→復旧時の通電火災を防ぐ)
  • 冷蔵庫を開けない(開けなければ2〜3時間は冷えた状態を維持)
  • 備蓄の水・食料で生活する(最低3日分・推奨1週間分)
  • 余震に備えて寝室は家具の少ない部屋を選ぶ
  • 近所の方と声を掛け合い、情報共有する

避難所へ向かう場合

  • 防災リュックを持ち出す(避難所に持っていくものリストを参照)
  • ブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めてから出発
  • 徒歩で移動する(車は渋滞・道路損壊で動けなくなるリスクが高い)
  • ブロック塀・古い建物の近くを避けて歩く
  • 避難所では受付で氏名・住所を記録する(安否確認のため)

地震のときにやってはいけない5つのNG行動

NG① 揺れている最中に外へ飛び出す

パニックで外に飛び出すと、落下物(看板・ガラス・瓦)でケガをするリスクが高くなります。まず屋内で身を守り、揺れが収まってから移動してください。

NG② エレベーターを使う

地震時にエレベーターに乗ると閉じ込められる可能性があります。復旧まで数時間〜数日かかることも。必ず階段を使ってください。もし乗っている最中に揺れたら、全階のボタンを押し、最初に開いた階で降りるのが正解です。

NG③ 裸足で歩き回る

地震後の床にはガラス片・食器の破片・釘が散乱しています。足のケガは避難行動に致命的な影響を与えます。必ず靴を履いてください。

NG④ 揺れの最中に火を消しに行く

かつては「地震だ!火を消せ!」が定説でしたが、現在は「まず身を守る」が優先です。最近のガスコンロには揺れを感知して自動消火する機能(マイコンメーター)が付いています。揺れが収まってから確認すれば十分です。

NG⑤ デマや未確認情報を拡散する

SNSでは地震直後に「〇〇が倒壊した」「次は〇時に大きな地震が来る」といったデマや誤情報が大量に流れます。情報源は気象庁・自治体・NHKなど公式情報に限定し、未確認の情報をリツイート・転送しないでください。

今日からできる地震の備え

「地震が起きたらどうする」を知っておくだけでなく、事前の備えがあるかどうかで被災後の生活が大きく変わります

備え やること
家具の転倒防止 本棚・食器棚・冷蔵庫をL字金具や突っ張り棒で固定する。阪神大震災では死因の約8割が建物の倒壊・家具の転倒
備蓄品の準備 水(1人1日3L × 7日分)・非常食・簡易トイレ・モバイルバッテリーを準備する
防災リュック 避難用の持ち出し袋を玄関近くに配置する
家族の連絡ルール 災害用伝言ダイヤル171の使い方・集合場所を家族で共有する
ハザードマップ確認 自宅・職場・通学路の地震リスクを確認しておく

「何から備えればいいかわからない」方は防災グッズは何から揃える?初心者が今日始める3ステップから始めてみてください。

震度別|どのくらい揺れる?被害の目安

「震度5強」「震度6弱」と言われても、実感が湧かない方も多いと思います。それぞれの震度でどんなことが起こるかの目安です。

震度 体感 屋内の被害
震度4 ほとんどの人が驚く つり下がっている物が大きく揺れる。棚の食器が音を立てる
震度5弱 恐怖を感じる。つかまらないと歩けない 固定していない家具が移動。食器が落ちて割れる
震度5強 立っていられない 固定していない家具が倒れる。ブロック塀が崩れる
震度6弱 立てない。はって動く 壁にひびが入る。耐震性の低い木造住宅は倒壊するものがある
震度6強 動くことができない 耐震性の低い建物は倒壊する危険。大規模な地すべり
震度7 投げ出される 耐震性の高い建物でも損壊。地割れ・大規模な崩壊が発生

よくある質問(FAQ)

緊急地震速報が鳴ったら何秒で揺れが来る?

震源からの距離によりますが、速報から揺れまで数秒〜数十秒です。近い場所では速報と同時に揺れることもあります。速報が鳴ったら「考える前に身を守る」をすぐ実行してください。

マンションの何階にいるのが安全?

一般的に新耐震基準(1981年6月以降)のマンションは倒壊しにくいです。ただし高層階ほど揺れが大きくなる「長周期地震動」の影響を受けます。階数よりも「家具の固定」と「避難ルートの確認」のほうが重要です。

余震はどのくらい続く?

大きな地震の後は、数日〜数か月間にわたって余震が続くことがあります。2016年の熊本地震では、最初の地震(前震)の2日後にさらに大きな本震が発生しました。「もう大丈夫」と安心せず、数日間は余震に備えた行動を続けてください。

お風呂に入っているときに地震が来たら?

浴室は比較的安全な場所です(狭い空間は構造的に強い)。揺れが収まるまでその場でしゃがみ、鏡やシャンプーボトルの落下から頭を守ってください。揺れが収まったらすぐにドアを開けて避難経路を確保します。

ペットと一緒に避難できる?

環境省はペットとの「同行避難」を推奨しています。ただし、避難所でペットと同じスペースで過ごせるかどうかは施設によります。リード・キャリーバッグ・フード・ワクチン証明を事前に準備しておきましょう。

地震保険には入っておくべき?

入っておくことをおすすめします。火災保険だけでは地震による被害は補償されません。地震保険は火災保険とセットで加入する仕組みで、建物と家財のそれぞれに加入できます。保険料は地域によって異なりますが、年間数千円〜数万円程度です。

まとめ|「揺れたらまず身を守る」を体に覚えさせる

地震はいつ来るかわかりません。でも、「来たときに何をするか」は今日決められます

ニゲコム編集部執筆・監修

防災情報メディア

この記事をスマホにブックマークしておけば、地震が起きたとき見返せます。そして何より、事前の備えがあるかどうかで被災後の暮らしは決定的に変わります

定期確認:家具の固定状態・防災リュックの中身・家族の連絡ルールを年2回(3月・9月)チェックしましょう。