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防災シェルターの価格相場|タイプ別費用と補助金まとめ【2026年7月】

「防災シェルターって、いくらくらいするの?」と気になる方は多いです。結論から言えば、タイプによって20万円〜6,000万円以上と幅があります。ただし、自治体の補助金を使えば実質負担を大幅に減らせるケースもあります。

この記事では、家庭用防災シェルターを「室内設置型」「地下埋設型」「耐震ベッド型」「コンテナ型」の4タイプに分け、それぞれの価格相場・設置費用・対応災害を比較します。「わが家に導入するならどのタイプで、いくらかかるのか」が明確になる記事です。

ニゲコム編集部執筆・監修

防災情報メディア

この記事の要点

  • 家庭用シェルターは4タイプに分類できる(室内・地下・ベッド型・コンテナ型)
  • 最も手軽なのは耐震ベッド型(約20万〜65万円)
  • 地下シェルターは275万〜6,000万円以上と高額だが、最も多くの災害に対応
  • 自治体の補助金は上限30万〜50万円が相場(旧耐震住宅が対象)
  • まずは「何の災害に備えるか」を決めることが、予算を絞る第一歩

シェルタータイプ別 価格相場一覧

まず全体像を把握しましょう。以下の表で4タイプの価格帯と特徴を比較できます。

タイプ 本体価格 設置工事費 対応災害 工期
耐震ベッド型20万〜65万円数万円(組立のみ)地震1日
室内設置型(部屋型)45万〜500万円0円〜数十万円地震20分〜10日
コンテナ・地上設置型980万〜4,000万円数百万円核・地震・津波ほか数週間〜数ヶ月
地下埋設型275万〜6,000万円超本体の30〜50%程度核・地震・津波・化学兵器ほか1週間〜12ヶ月

タイプ1:耐震ベッド型|20万〜65万円

最も手軽で安価な選択肢です。既存のベッドの代わりに、または既存ベッドの周りに鉄骨フレームを設置して、就寝中の地震から命を守るためのシェルターです。

代表的な製品と価格

メーカー 製品名 価格(税抜) 耐荷重
エコルート地震シェルター タイプ2(半畳)18.5万円50トン
NIP耐圧テーブル型約28万円(税込)30トン
ニッケン鋼業防災ベッド BB-002(シングル)40万円10トン
NIP耐圧ベッドルーム型約50万円10トン
新光産業ウッドラック WOOD LUCK65万円65トン

タイプ2:室内設置型(部屋型)|45万〜500万円

部屋の中に鉄骨や木質パネルのフレームを設置して、部屋まるごと耐震シェルターにするタイプです。ベッド型よりも広い空間を確保でき、日常生活をしながら備えられます。

代表的な製品と価格

メーカー 製品名 価格 特徴
一条工務店木質耐震シェルター スタンダード45.1万円(税込・施工費込)約3畳・工期2日
宮田鉄工剛建50.6万円(税込・設置費込)約6畳・東京都選定装置
KTXスーパー頑太郎2(4.5畳)59.4万円(税込)工事不要・約20分で組立
一条工務店木質耐震シェルター ワイド74.8万円(税込・施工費込)約4.5畳・8畳の部屋に
ミホ工業安全ボックス(6畳)約400万円〜(施工費込)耐荷重34トン以上

特に注目なのが一条工務店の木質耐震シェルター(45.1万円〜)です。施工費込みでこの価格は業界最安水準。大手住宅メーカーが手がけているため品質面の安心感もあります。

タイプ3:地下埋設型|275万〜6,000万円超

庭や敷地に埋設する本格的なシェルターです。地震だけでなく、津波・台風・核災害にも対応できる製品が多く、防災の最高レベルの備えと言えます。

代表的な製品と価格

メーカー 製品名 価格帯(目安) 対応災害
アースシフトSOTOCHIKA(ソトチカ)275万〜400万円(工事費込)地震・津波・水害
サンヨーホームズMultiShelter400万円〜地震・津波・台風
アメリカンリゾートホームPHOENIX(欧州製キット)970万円(ろ過システム込)核・化学・生物兵器
ワールドネットインターナショナル地下埋設型シェルター2,500万円〜核・CBRN全般
東海地下シェルターフルオーダーRC造4,000万〜6,000万円核・地震

地下シェルターで最もコスパが良いのはSOTOCHIKA(275万円〜)です。完全防水構造で地震・津波・水害に対応し、約1週間で設置完了。ただし施工対応エリアは限定されています。

核災害にも対応する本格的な地下シェルターは2,500万円〜が相場です。本体価格に加えて地質調査費(200万〜500万円)や掘削工事費がかかるため、総費用は本体の1.5〜2倍を見込む必要があります。

タイプ4:コンテナ・地上設置型|980万〜4,000万円

庭や敷地に地上設置するタイプです。地下埋設型と比べて工事期間が短く、普段は倉庫や書斎として使える製品もあります。

代表的な製品と価格

メーカー 製品名 価格帯 特徴
ワールドネットインターナショナル最後の砦(室内/屋外)780万〜1,280万円核対応6Way・耐荷重580トン
直エンジニアリングCRISIS-01980万円〜コンテナ型・ふるさと納税対応
ワールドネットインターナショナルサバイブ5000/70001,000万〜4,000万円PCコンクリートボックス型

CRISIS-01は茨城県結城市のふるさと納税返礼品としても入手可能です。ふるさと納税の仕組みを活用すれば、実質的な負担を軽減できます。

空気ろ過装置の費用(核・化学兵器対応)

核災害や化学兵器に対応するシェルターには、専用の空気ろ過装置が必要です。シェルター本体に含まれるケースもありますが、別途購入が必要な場合の費用は以下の通りです。

装置 製造国 価格 除去率
スイス製 VA-40スイス198万〜250万円放射性物質・化学・生物兵器
イスラエル製 レインボー72Rイスラエル約260万円99.995%除去
6畳用ろ過装置スイス62万円6人対応

自治体の補助金・助成金制度

多くの自治体が、旧耐震基準(1981年5月以前築)の木造住宅を対象に、耐震シェルター設置の補助金を出しています。上限30万〜50万円、費用の9割までという制度が一般的です。

主な自治体の補助金額

自治体 上限額 条件
練馬区(東京)50万円(9割補助)65歳以上等の世帯
豊島区(東京)60万円旧耐震木造住宅
新宿区(東京)シェルター45万円 / ベッド35万円費用の9/10
横浜市40万円2000年5月以前築の木造
名古屋市30万円(非課税世帯45万円)65歳以上等の世帯
東大阪市40万円+低所得加算20万円課税所得507万円未満
射水市(富山)60万円(2/3補助)旧耐震木造住宅

補助金を受けるための条件(共通)

  • 昭和56年(1981年)5月31日以前に建てられた旧耐震基準の木造住宅であること
  • 事前に耐震診断を受けていること(多くの自治体で無料診断あり)
  • 工事着手前に申請・承認を得ること(事後申請は不可)
  • 市町村税の滞納がないこと
  • 対象製品は国交省や日本建築防災協会が性能確認した製品に限定

お住まいの自治体の建築課・防災課に問い合わせると、対象製品リストと申請方法を案内してもらえます。

目的別おすすめシェルター

地震対策だけしたい → 耐震ベッド型 or 室内設置型

予算50万円以内なら一条工務店の木質耐震シェルター(45.1万円〜)が最もコスパの良い選択肢です。施工費込みで、大手メーカーの安心感があります。

津波・水害にも備えたい → 地下埋設型

SOTOCHIKA(275万円〜)が最も手の届きやすい価格帯です。完全防水構造で、地震・津波・水害に対応します。

有事(核・化学兵器)にも備えたい → コンテナ型 or 本格地下埋設型

CBRN対応の空気ろ過装置付きシェルターが必要です。ワールドネットインターナショナルの「最後の砦」(780万円〜)が室内にも設置できる核対応シェルターとしては最もコンパクトです。

よくある質問

マンションにもシェルターは設置できますか?

はい、室内設置型の耐震ベッドやテーブル型シェルターは、マンションの一室にも設置できます。NIPの耐圧テーブル(約28万円)やエコルートの地震シェルター(18.5万円〜)は、分割搬入が可能で集合住宅にも対応しています。ただし、管理組合への事前確認をおすすめします。

シェルターの維持費はかかりますか?

耐震ベッド型・室内設置型は基本的に維持費ゼロです。地下シェルターや核対応シェルターは、空気ろ過フィルターの交換(数年に1度、数万〜数十万円)や除湿・換気設備の点検が必要な場合があります。メーカーごとに確認してください。

補助金は核シェルターにも使えますか?

現行の自治体補助金は主に「耐震シェルター」が対象で、数百万〜数千万円の核シェルターは対象外のケースがほとんどです。ただし、2026年現在、政府は緊急シェルター拡充の方針を検討中です。今後、個人向けの補助金制度が整備される可能性があります。

地下シェルターの設置にはどのくらいの庭の広さが必要ですか?

SOTCHIKAの場合、掘削スペースとして約3m×4m程度の空きスペースが必要です。本格的なRC造地下シェルターではさらに広いスペースと重機の搬入路が必要になります。設置可否はメーカーの現地調査(多くの場合無料)で判断できます。

見積もりだけ取ることはできますか?

はい、ほとんどのメーカーが無料で見積もり・現地調査に対応しています。地下シェルターは土地条件によって費用が大きく変わるため、複数のメーカーから相見積もりを取ることをおすすめします。

まとめ|シェルター選びのチェックリスト

  • 何の災害に備えたいか明確にしたか(地震のみ?津波?核?)
  • 設置場所は確保できるか(室内?庭?地下?)
  • 予算を決めたか(補助金込みで計算したか)
  • お住まいの自治体の補助金制度を確認したか
  • 複数のメーカーから見積もりを取ったか

地震対策だけなら耐震ベッド型(20万〜)からスタートできます。まずはお住まいの自治体の補助金制度を確認し、無料の耐震診断を受けるところから始めてみましょう。

定期確認:シェルター内の備蓄品(水・食料・電池)の期限、空気ろ過装置のフィルター状態を半年に1度チェックしましょう。